新春雑感

年が明けると何か一変したような不思議な感覚にとらわれる。
昨日と少しも変わらないのに、なぜかキリッとした気分になる。
子供の頃から自然に生活に溶け込んだ習性として身についているのかも知れない。

今年も例年の如く近くの氏神さんに新年の参拝をした。
小さなお社の神社で門前市をなす、ではないが、もうすでに多くの善男善女が列をなし参拝の順番を待っている。
これも毎年の風景と言える。
元旦のお参りは普段めったに足を運ばない若い人たちや子供たちが、ぞろぞろと神妙にお賽銭を上げている。

私の子供の頃と違って、装いも本当に自由な普段着そのもので、初詣とは言えど、なにかしら新春らしさが感じられない。
昔はハレの日であって、心身あらたまった姿で身なりはそれなりの装いに着替えたものだ。
それも下着からくつ下あるいは足袋に、そしてはき物まですべて真新しく、だから身体まで浄められた感があった。
変われば変わるもので、時代のせいよりも日本の文化に対する認識が薄れてきた一やはり教育がないがしろにされてきた一事が要因であろう。

反面、神社内での出店は結構昔らしき風情を感じさせてくれる。それも一興だ。

拝殿前に佇み、やおらお賽銭を放り込み、まずは無病息災、家内安全、社業繁栄を祈願。
今年がこれまで以上に景気回復し、それぞれが平穏で元気に過ごせるよう、欲深いお願いをした次第。

なにはともあれ各自が努力を惜しまず、我欲に走らず、しっかりと目標を見据え、謙虚につつましやかに日々精進が肝要でしょう。
本年もお互いナイスコラボレーションで新しい活力を生み出したいと願う次第。

(T.ono)