色のチカラ。

私たちの日常生活の中で、色が人の気分を左右するという話はよく耳にしますが、先日、ちょっと面白い記事を見つけました。

スペインの「バレンシア工科大学」とイギリスの「オックスフォード大学」による研究チームが発表したデータで、57名の被験者対してまったく同じ量と質のホットチョコートドリンクを飲んでもらったそうなのですが、異なるマグカップの色で味に変化があるのかというもの。試したマグカップの色は、白、クリーム、赤、オレンジ。その結果はというと・・・。

オレンジ色のカップで飲むと一番美味しいという結果が出たそうです。評価がよかった色の順はオレンジ、クリーム、赤、白。舌だけではなく、目を通じて脳が感じとる部分が味覚に大きく作用していることは明白なんですね。食器からして芸術的な日本食や、トマトなど色の鮮やかな食材をふんだんにつかった白い食器に映えるイタリアンなどはその典型例だと言えるかも知れません。

ちなみに食べ物ではないですが、アメリカの大統領選では候補者は有権者への視覚的な影響を考えて、パーソナルカラーアナリストという色彩専門家がスーツやネクタイの色をコーディネートするそうです。そういえば、この前のアメリカの大統領選では、オバマ大統領がかなり鮮やかなブルーのネクタイをしていたような・・・。そして、ちょっと「青」の持つ力を調べて見ると、「冷静になれる。判断力、識別力アップ。」でした。

たかが「色」、されど「色」。食べ物だけではなく自分の身の回りのものにも「色」の持つ力を利用して、毎日の生活をもっと楽しく、元気にしたいと思います。



T.