松本清張生誕100年

こんにちは。
今年2009年は、松本清張生誕100年ということで、小説が映画化されたり、記念イベントが各地で開催されていますね。
清張ブームにあやかれ、あやかれ、ということで、今、幾つかの作品を読み返しております。
「点と線」、「霧の旗」、「渦」、「十万分の一の偶然」、「鬼畜」、「隠花平原」・・・。
いやぁ、どれも面白いですなぁ。
もともと、出だしの文章が上手いと定評のある作家だそうですが、まさに読み始めたら止まらない。
どこにでもいそうな一般市民が、ちょっとした契機で人生を踏み外して、取り返しのつかないことになるストーリーが多いのですが、その転落までの過程が現実身を帯びており、戦慄させられ、そこが面白いのです。
また、松本清張は「社会派の巨匠」とよく呼ばれます。
現在、広末涼子主演で公開中の映画「ゼロの焦点」は、その代表例ではないでしょうか。
戦後の混乱期を生きた当時の女性達の悲哀を見事に捉えています。公開中の映画なので、詳しく書けないのが残念ですが、戦時中の哀しい現実社会を見せてくれます。
いずれにせよ、松本清張が日本の代表する作家であることは、誰もが認める事実だと思います。
・・・
忘れるところでした。もうひとり、今年生誕100年を迎える日本を代表する作家がいました。
太宰治です。
こちらは、国語の教科書で「走れメロス」を読んだ程度なので、時間を見つけてチャレンジしてみたいと思います。
(Si)