パラサイト考。
世の中カッコイイとかべっぴんやなぁと言われる美形男女は、パラサイト<寄生虫・ウィルス等>に犯されることなく
それらに打ち勝ったたくましい強い身体の持主への賞讃。
世界中の生きとし生けるもの全て、このパラサイトの脅威にさらされているといっても過言ではないでしょう。
このパラサイトに対して、科学者は懸命に解決に向けて研究しておられる。人類の叡智を持ってすれば、必ずや解明できるものと思いたい。
この生物パラサイトに対する究明とは別に、人類を身体から蝕むやっかいな敵がいる。
この難儀でそれでいて魅惑的と感じさせ、身体に住みつき、それが人間いや人類を滅ぼしかねないヤカラ、
そう、権力欲、名誉欲そして金欲というパラサイトである。
人類誕生から永遠に続いているこれらの煩悩は、学習能力のある人類ならすでに克服していると思っていながら、
連綿と受け継がれている難敵パラサイトである。
これがなかなか敏感で、政治や独裁という体制に妙に親しみをもって近づき感染させてしまうらしい。
ひょっとしたら、現政権にこのパラサイトが跋扈し党首がすでに感染しているのでは、と勘ぐりたくなる。
この、どん欲パラサイトは、過去の全ての歴史や実例をすっかり忘れさせ、酒池肉林の思いのみを喚起させる夢遊菌でしょうか。
昔から“人が人を思い通りに使役させる”ということが最高の喜びであり、究極の目標であると言われている。
だからこそ、誰もが一度はチャレンジしようとする、しかしながら名言がある、トップにすべき人物はどんな人間が良いか。
有能でありながら権力を望まない人間。逆にトップにしてはいけないタイプは、無能且つ権力欲が強いタイプ。
後者のようなタイプの人種がなんと多いことか。こんなヤカラに好んで寄生するのがこのパラサイト。
気ちがいに刃物的感覚では世も末である。
今、この国を見てみるとなんだか後者のような感があり、危惧せずにおれない。
傲慢が先立ち、狂気の世界にならぬよう祈りたい。
せっかく新しい世の中が誕生するのではと、期待して政権を選んだものの、もとの黙阿弥になりかねない気がするのは私だけか。
それにしても様々パラサイトがあるが、この煩悩という、権力欲、金欲が政界に蔓延しだすともう国が終わる。
なんとか、免疫力のある対抗菌が生まれないものか、それこそ良識ある国民が変化しなければどうにもならんでしょう。。
今度こそ最良の選択を目指さねば、どこぞの隷属国となりかねん。
今まさに司直の手がこのパラサイトを見つけ、糺さんとしつつあるようで、その行方をじっくり見守りたい。
(T.Ono)