漢詩のこころ

こんにちは。


春眠不覚暁 処処聞啼鳥 夜来風雨声 花落知多少


春は朝が来たのも知らずつい寝過ごしてしまう
あちらこちらで鳥のさえずりが聞こえる
昨日の夜は雨風の音がすごかった
花もいくらか散ってしまったことだろう
(孟浩然 『春暁』 より)



唐代の詩人の多くは、李白杜甫をはじめ、酒と詩をこよなく愛した。
まことに優雅で風流な生き方である。
現代の中国に当時の息吹が感じられないのは、寂しい。いつの時代から、中国人は詩心を忘れてしまったのだろう。
中国に限らず、いくら経済が発展し、高度情報化社会であろうとも「人」としての心は喪いたくないものだ。
最近、特にそう思う。
(Si)