富士山がついに世界遺産に!!

とうとう富士山が世界遺産に登録された。
それも三保の松原とセットで。

この世界遺産登録申請から承認までの道程はなかなか大変なよう。
登録とは、まず国の政府機関が候補地を推薦し、ユネスコ世界遺産センターが評価を依頼。国際記念物遺跡会議、国際自然保護連合が調査し、ユネスコ世界遺産センターが判定し、世界遺産委員会で審議され、委員の賛成により正式発議される。
テレビでその委員会の風景が放映されていたが、我が国の関係者の皆さんの涙ぐましい努力を知らされた。本当にご苦労様と言いたい。

しかし、このあとの自然環境の整備が大変なよう。こうなると我も我もと観光客が押しかけ、おそらく街中いや、それまでの道中はものすごい混雑となり、ゴミや足跡を残すことによる景観破壊が増加するのではと危惧される。
これまでの世界遺産登録の現地は、困っていると聞いているが…。あとは彼らの良識を待たねばならないというが、どうだろうか。

今回の富士山の世界遺産登録で日本の文化遺産・自然遺産は合わせて17ヶ所となった。

文化遺産
 1.法隆寺地域の仏教建造物(奈良、平成5年)
 2.姫路城(兵庫、平成5年)
 3.古都京都の文化財(京都・滋賀、平成6年)
 4.白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜・富山、平成7年)
 5.原爆ドーム(広島、平成8年)
 6.厳島神社(広島、平成8年)
 7.古都奈良の文化財(奈良、平成10年)
 8.日光の社寺(栃木、平成11年)
 9.琉球王国のグスクおよび関連遺産群(沖縄、平成12年)
 10.紀伊山地の霊場と参詣道(三重・奈良・和歌山、平成16年)
 11.石見銀山遺跡とその文化的景観(島根、平成19年)
 12.平泉(岩手、平成23年
 13.富士山―信仰の対象と芸術の源泉(山梨・静岡、平成25年)


自然遺産
 1)白神山地(青森・秋田、平成5年)
 2)屋久島(鹿児島、平成5年)
 3)知床(北海道、平成17年)
 4)小笠原諸島(東京、平成23年
※( )内は所在都道府県と登録年
産經新聞 平成25年6月23日 朝刊より】