初蝉

七夕の日曜日、近くの公園で朝から子供たちのにぎやかな声がしたので、ベランダから眺めると、元気にサッカーボールを追いかけ走り回っている。
まだ9時前とはいえ、陽は高くなってきている。暑さも増してきているだろうに、キャッキャッと大きな声で騒いでいる。
その時、子供たちの声に交じって聞こえてきた蝉の声。ほんの一瞬で空耳かと疑ったが、しばらくするとまた鳴き、やはり蝉の声。まだ群ではなく、数匹のようだ。もう一度耳をそばだて聞こうとしたが、その後はぷつりと鳴き止んだ。
気になったので確かめようと公園へ足を運ぶ。それらしい木のあたりを見上げたが、跡形もなくどこかへ飛んで行ってしまったらしい。
ここ5年間、ダイアリーに初蝉の声を聞いた日をメモしているが、今年は例年と比べかなり早い。
例年7月の13〜15日に鳴き始めている。今年はそれより1週間も早く羽化したようだ。これから7月下旬にかけて、次々と羽化が始まり、大合唱が毎日続くものと思われる。
今朝も瞬間、声を聞いたがすぐに止んだ。子供の頃はよくトンボ、蝉取りに公園を走り回ったが、蝉の種類はいろいろあって鳴き声で判別し、競争で追いかけあった。
しかし最近の蝉はよそはどうか知らないが、ほとんどがクマゼミで、真夏の盛りに少しアブラゼミにお目にかかる。ニイニイゼミツクツクボウシはとんと見ることがない。
近くの公園もまさにクマゼミの集団で、今年もきっとシャーンシャーンのコーラスとなることと思われる。
日本の夏の風物詩が毎年、目の前で体感できるのはありがたいことだと思っている。
いよいよ夏本番の到来。
熱中症や夏風邪にかからぬよう、暑さ対策で乗り切ろう。