女子プロゴルフツアー競技雑感

先週の富士通レディース競技は思った通り韓国選手が勝った。女子プロゴルフツアーの優勝者は大体予想できる気がする。
多くの競技は残念ながら日本選手の実力とはかなり格が違うように思える。
心技体とよく言われるが向こうの選手はすべてそれが備わっているように思う。
技術はもちろんだが最大の要因は試合に臨む構えだと思う。
勝ちたいのは誰しもだが“勝つ”という執念、気持ちが失礼だがあまり伝わってこない気がする。
いつも笑顔を絶やさず楽しくラウンドしている状況は素晴らしいと思うが、アマチュアならともかくプロはその中に気迫を見せないと意味がない。
優秀な選手がたくさん輩出しているはずが、いつの間にか消えてしまっている。
思うにマスコミや周囲の関係者がちやほやして潰しているのでは、と勘繰りたくなる。この競技もまず日本選手が勝てるだろうと大方予想していたと思われるが、しかし相手が相手だけに一抹の不安があったのも事実。
残念ながら懸念していたことが現実になった。
韓国の選手も優勝をあきらめていたというコメントをしていたが、3人のプレーオフでここぞという時にミスショットが日本選手の二人に出た。
肝心の時に普段の実力が出せず、いままでの優勢が瞬時に消えた。
相手はごく自然にいつも通りのショット、しかしながらこの決めないといけない時点での集中力と普段の技量を発揮し、あえなく優勝を取られてしまった。
TV中継を見ていてなんともったいない、と思った。
プロ野球選手で監督経験のあるあの野村克也さんが書いている。
「勝ちに不思議の勝ちあり」普段通りに自分の型のプレーをしていると自然に勝ちが転がり込んでくる
「負けに不思議の負けなし」実力は正直でまぐれで勝つなどありえない。必然で負ける
母国を離れ試合に臨む、その姿勢がより強くしているのかもしれない。
優勝の彼女は国で整形手術を何度も薦められたが断った由、彼女は強い選手で賞金女王にもなった実力者。その彼女が自国のPRスターにせんがための作戦だったよう。それをしなかったために母国から帰ってくるな、他国に行け、というような話がまことしやかに言われているらしい。もし本当なら実に馬鹿げた話だ。
現在の女子プロトーナメント年間38試合、そのうち31試合が消化している。
このツアー競技で海外選手の優勝数は18試合、韓国選手が14試合他は台湾選手等がゲットしている。
これを見ても誠に強い。残る競技もひょっとしたら半分は海外勢かも知れない。
しかしながら観戦していてもまた負けるのではと思いながらでは興味が半減してしまう。なんともはがゆい。
残る競技はなんとしても日本選手に優勝してもらいたい。
こんな状態だとスポンサーがつかなくなるやもしれないと危惧するしているが私だけではないと思うが・・・・。