卒業研究発表会

いよいよ学生さんにとって勉学最後のシーズン。
先週、関連の専門学校の発表会に出席し拝聴。
会場は中之島公会堂。大勢の出席者で熱気があふれている。
在校生、講師の先生方、ご家族、高等学校の先生、多くの企業の方々、それに来賓の方々。
感じるのは毎年、課題が高度になり、取り組んでいること。
研究期間も一年間とのことだが、なかなかどうしてよくここまでしっかり考察しまとめていると感心させられた。
今回も大層面白いテーマに挑戦しているグループがあった。
大阪の金属加工の企業から課題をもらっての研究。
故障時、効率、熟練者の不足等を解決するためにロボットを導入し改善しようという取り組み。
工場ラインに生かせる双腕ロボット導入による自動化の検証、というプレゼンテーション。
中小企業にとって作業者の負担軽減、生産速度、効率アップ等が悩みの種だがそれをクリアさせるべく実現をめざし研究課題として取り組んだ発表。
工場内で実際のラインで行っている状況を映像で説明しているのでより理解しやすくなり、開発の意図が明確で、実現可能に思えた。
やはり出席している企業の方々からいろいろ質問や感想が述べられていた。
もう一つ興味のあったのが人工透析時における事故防止対策、抜針防止および検知・伝達システムの開発というテーマ。
人工透析患者が増えてきている現状だが、透析中に起こる事故の中で最も多いのが抜針事故とのこと。
患者の体道や認知症患者の突発的な行動によって起こり、状況によっては生命の危機に関わる。
これを回避するために検知をすばやく医療従事者に伝達するためのシステムについてのプレゼンが具体性があり実現できれば朗報だと思った。
知人が毎週、透析に通院しているので関心があり勉強させてもらった。
他の演題もいずれもハイレベルな課題に挑戦した発表で、難しい内容のものに熱心に仲間と共同し、まとめていたことに敬意を表する次第。
これまでの研究課題の中から実現した製品が生まれている。
聞いていて楽しみな発表会で在校生にとってもますます士気高揚のイベントになるのでないだろうか。