極楽山「浄土寺」─兵庫 小野市

先々週の土曜日に小野市にある極楽山 浄土寺を訪ねた。
毎月、施設へ見舞いに行っていながら全く知らなかったが、結構有名なお寺だそうだ。車で12〜13分のところに国宝指定のお寺と仏像があると聞きびっくり。

このお寺は鎌倉時代に創建されて以来ほぼそのまま残っているとのこと。
国宝の浄土堂は奈良の東大寺南大門と並んで大仏様(天竺様)建築と言われている貴重な建物だそうだ。
そしてこのお堂とならび木造阿弥陀三尊立像が国宝指定されている。


ここの阿弥陀如来像は背丈530cm、両脇侍の観音菩薩勢至菩薩が370cmの立像が堂内にどんと構え安置されており圧倒される。
丈六(六尺ほどの高さ)の阿弥陀坐像は割合見ることができるが、ここの立像は実に見事なもの,3体とも金箔が施されていることで美しさが増し、厳かさを醸し出している。
堂内は拝観者もまばらで静寂の中、腰かけてゆっくり観賞することができた。
境内はそれほど大きくはないので薬師堂、国宝の浄土堂、本殿八幡神社、鐘楼堂など一堂に見渡せる。



いづれも歴史を感じさせる状態で、風雪による傷みや色の剥落もあるものの素朴ながらどっしりとして味わいがある。
このお寺のもう一つの魅力が四国八十八ヶ所めぐりの林道があり88体のお地蔵さんが道中に設置されており、また裏山は紫陽花が鑑賞ができちょっとしたハイキングコースになっている。
距離は1.5キロほど、約30分ぐらいながらのんびり小山散策が味わえる。
この時期は季節外れで残念ながらアジサイを見ることはできなかった。
ぐるっと林道をめぐったが、天気も良くやや汗ばむぐらいで心地よい疲労感を味わいつつお寺を後にした。