今年も残すところあとわずか、お世話になりました

今年はひょんなことから古寺、塔頭、や仏像を拝観する機会を持った。
きっかけは書棚整理していた折に、以前京都でお店をされていた女将さんから頂いた彼女の出版本を見つけ、そこに滋賀県に絶賛の仏像がありぜひ見る価値がある、と紹介してあったのを目にしたのがきっかけ。
初めて友人に連れて行ってもらったそのお店は高台寺に近く、広く美しい前栽を見ながら京都のおばんざいを頂くなんとも趣のあるお店だと感動したものです。(現在はお店を閉められている)
常連さんも大学教授や学者、また企業のえらいさんがよく利用される格式のあるお店だと教えられた。
女将さんは彫刻や蒔絵、水墨画、漆芸など趣味の世界を逸脱されているほどの技量の持ち主、とも聞かされた。
最初は敷居が高いお店と思っていたが気さくに対応してもらいファンになった。
そんなこともあり何度か利用させてもらった。

滋賀高月の渡岸寺の向源寺十一面観音像の立ち姿がやさしくやわらかな美しさに気品が備わっているとのことに惹かれ、ぜひ見たいとの思いで出かけた次第。
最高の季節に天気にも幸いし出発。
なんともいえぬ解放感とさわやかさ、周りの田園風景にたまらなく魅せられた。
境内は拝観者も居らず静けさの中、本堂に上がり観音像を拝観。
観音像を鑑賞、書かれてあった通りやわらかな美しいシルエットに見とれて、ゆったりした時間を過ごさせてもらった。
以後京都や奈良の観光ガイドが目につくと取っておくようになった。
休みを見つけ嵯峨嵐山天龍寺塔頭弘源寺、宝厳院、そして清凉寺法輪寺、ひのやくし法界寺、宇治の萬福寺、また醍醐寺、木津は浄瑠璃寺岩船寺
奈良は国立博物館での催し「信貴山縁起絵巻展」を観賞、秋には加古川では花の寺として知られている円照寺や浄土寺の国宝浄土堂など短期間とはいえ我ながらよく出かけたと思う。
普段は野道や山辺の道を歩くことはまずない。
この風景がわたしにはまことにぴったり感がありすっかり虜になっている。
今は近場しか動けないが来年はもう少し足を延ばし拝観したいと思っている。

今年もあとわずかで新しい年を迎えます。
内外共に何かと変化の多い年でしたがいつもながら来る年は皆さん共々良い年を迎えられることを願う次第です。
健康に留意されよいお年を迎えられますように!!