京都ぶらり〜渉成園(枳殻邸)参観〜

秋晴れの休日。今回お仲間に入れていただいている『お酒の会』で、“お庭を見ながらのお食事会”をする、ということで急きょ参加。
普段は出来ない、とのことで、非常に楽しみにしていた次第。

このお庭は東本願寺飛地境内地で、カラタチが植えられていたことから、別称『枳殻(きこく)邸』と呼ばれている。
仏寺庭園として国の名勝に指定されており、四季折々の風情が楽しめる、まことに美しい庭で、随所に景物が趣向として配されている。
所在も、JR京都駅から歩いて10分ほどのところにありながら、閑静なたたずまいを呈している。
普段、仕事で出かける折には、東本願寺前を通っているが、別邸がこんなに近くにあるとは知らなかった。

庭の入口を入ると、正面に見事な石組みの幾何学模様が飛び込んでくる。
園内は年月を経た木々の葉模様が、風と光に映え、彩りを演出しており、初秋の気配を感じさせる。

しばらく逍遥、その風情を堪能した。
本日のメイン、庭を見ながらのお酒とお食事。
この庭の中の建屋のひとつ『臨池亭』に上り、池と小滝、そして清流を見ながらの昼食となった。

このお座敷と床縁がなんとも言えぬ古色を呈し、ますますもって満喫させてくれる。

心地よい風とやわらかな光に触れ、山水に抱かれ、まことに至福のひとときであった。
これから秋色を深めるにつれ、一層紅葉が鮮やかに彩りを添え、絶景となる由。
本当に思いもかけぬ機会にめぐまれ、心より満足させてもらった一日であった。
ほとんどの方はご存知と思うが、道順を念のため添えておきます。

T.Ono