トイレ考

こんにちは。
駅やホテル、病院、商業施設など公共の場所で誰もが利用するトイレ。
そのトイレの中の注意書きの文句が最近変わってきたように思います。
これまでは、
「トイレを清潔に使いましょう」
「汚すな!」
といったような注意をあからさまに喚起し、警告を与えるような文句が多かったのですが、
最近は、
「皆様の善意でトイレは清潔に保たれています」
「綺麗に使って頂き、有難うございます」

と優しく問いかけているものが目立つようになりました。
これは、どうした訳でしょう。
以前のものは、利用される側の立場が尊重されるがゆえの命令口調となり、利用者に威圧感を与えているように思います。
人間の根源は悪である。注意を呼び掛けておかなければ、利用者は平気で汚すし、何をしでかすか分からないという理念です。
逆に、最近のものは、利用者を性善説として捉えているように思います。
もともと人間は良い人間ばかりで、トイレを汚すなどあり得ない、という前提に基づいています。
トイレを利用して、同じ注意をされるなら、今の文句のように注意をされる方が良いと思いませんか?
※食事中の方、大変失礼致しました。
(Si)