卒業シーズン間近。

2月に入ると入学試験や卒業式のセレモニーが間近に迫ってきて、いよいよ学生さん達のシーズンだと感じる。
毎年のことながら、この時期は関連先の専門学校の卒業研究発表会にご案内いただくのだが、いつもその課題の多さと内容の濃さに驚かされる。
今年も中之島公会堂で開催されたのだが、時宣を得たテーマがずらり、短期間によく調べ考察されたものだとつくづく感心させられた。
参加者は卒業予定の学生、在校生そして今春入学予定の生徒、それと共に高等学校の先生方等々、大勢の方が参加されている。その熱気の中で、壇上で成果を発表するのであるから、演者にとって大変なエネルギーである。
これは各学科から選ばれた優秀者グループで、内容の濃い、そして社会性にマッチしたテーマが選択され、非常に興味をひかれるものばかりであった。


この発表会でプレゼンテーションされた課題は下記の通りである。
「院内感染対策における手指衛生の重要性について〜Your good health is in your hands〜」
「若年層における鍼灸治療の認知について」
「はり師きゅう師養成機関における臨床実習前評価の現状」
「言語聴覚療法における自由会話と昭和の文化について〜実習生に有用な冊子の作成を目指して〜」
「より安全な一般医薬品の販売方法について〜販売時に注意を要する成分を含む薬について〜」
「終末期医療における意思表示の重要性〜ワンセルフカードの提案〜」
「手洗いの歌の推進〜子ども達が楽しく行える手洗いの歌の提案〜」
発達障害を持つ子を育てる親への支援のあり方」


これらは非常に考えさせられるテーマで研究発表されたのには感動した。よくここまで勉強し、取り組まれたものだと敬意を表さずにいられない。
約3時間のプログラムが本当に短く感じられた次第。

日本の学生は特に大学生は遊んでばかりと非難されているが、このように熱心にテーマに取り組み頑張っている専門学校の学生さん達を見ると、まだまだ若い人達は頼もしく、未来に期待が持てる気持ちになる。
彼等の益々のご健勝と、高い目標を持ち頑張れ!とエールを送りたい。

(T.Ono)