ウソ読みで引ける難読語辞典

ついこの間表題の如きおもしろい辞典を見つけた。
難読、難解なことばや漢字で悩まされた経験は多々あると思うが、それを解決してくれると言う辞典。
中身は自然、生活、動植物、四字熟語、国名、地名等多岐にわたり判読させてくれるしろもの。
結構簡単に解読できる。何とも愉快な辞典である。
約3000字余り収録されているそうで、試してみると簡単に使える。
難読語の調べ方に、ウソ読み索引、代表音訓索引、漢字別項目索引から構成されているのでいずれかから検索できる。
国語力が落ちていると言われているが、これを活用すれば案外スッと読めるのではないか。
年配の方には結構見慣れ、親しんだ漢字が多いと思われるので、この辞書を使わなくても苦労せず判読できるように思うのだが・・・・。
例えば「酸漿」という字、読み方がわからないのでこのままで国語辞典は調べられない。
このウソ読みで“さんしょう”と引くと該当ページが示され、そこを開けるとなんと、「酸漿・鬼灯」とあって、“ほおずき”の読み。
解説も「実が袋に包まれて成る多年草。初秋に、袋も実も赤く色づく。かつて子供が、種をもみ出してから袋を口に含み、鳴らして遊んだ」と記載。
また「合歓木」が読めないと“ごうかんぼく”を見る。
そこには“ねむのき”と表示。
「巨頭鯨」の場合、代表音訓索引の「巨」で引き、漢字別索引から確認。
“ごんどうくじら”と分かる。
「玉筋魚」の場合、ウソ読みで“たますじうお”を見ると該当ページに「玉筋魚・鮊子」とあり、“いかなご”とある。いづれも説明があり良く分かる。
いろいろな方法で検索できるので調べやすい。
懐かしい言葉や外国の国名、地名なども掲載されており、楽しみながら漢字を覚えたり確認できたりでなかなかおもしろい。

発行元は下記。
監修 篠崎 晃一
編著 玄冬書林
発行 株式会社小学館
定価 1890円(税込)