祝祭大狂言会観賞(於フェスティバルホール)

去る4月21日(日)、落成したフェスティバルホールで表題の狂言会を観賞。
当日、関西経済同友会の集いがあり、お世話になっている方のご厚意で参加させて頂いた。
新装ホールは一度見てみたいと思っていたがいい機会を頂いた。
また、狂言もひさしぶりなのでこれも楽しみにしていたので願ったりかなったりの一日でした。
正面玄関から入るとそこからホール入口までの大階段に真っ赤な絨毯が敷かれていて、来場者を興奮させる演出がある。
2階はエントランスホワイエと言うそうで、ゆったりとしたフロアを通りエスカレータでさらに上り、メーンホワイエへと向かう。
天井には無数の星があるようにシャンデリアが輝いている。
同じフロアにはビュッフェがあり憩いの場が作られている。
このホールには2700名が収容できるとのこと。
場内は重厚感があり、なかなか落ち着いた雰囲気を醸し出している。
赤を基調にした会場はまわりとしっくり調和している。
席に向かいながら会場内を見ると,3階の席も早や満席に近い入り。
普通は600名位収容の能楽堂で演じるのが一般で、その4倍強の入り。
今回の狂言を演じる舞台を見て驚いた。
今までにない橋懸りの演出。
観客から見て左手橋懸りから登場するのが普通なのが今回は三方いや四方に作られており、意外性がありより舞台を華やかに見せてくれている。
舞台は大蔵流狂言人間国宝野村万作さん、そして長男の萬斎さんが演じる。
京都に同じ大蔵流茂山家があり、何度となく舞台を見せてもらったがこれほど華やかで大胆な舞台ははじめてでびっくりした次第。
萬斎さんの解説があり、演目の紹介があったが話し方もなかなか粋。
さすがに東京の役者はこなれているな〜、と思った次第。
いい機会を頂き、満足の一日でした。