白銀の祭典─ソチ五輪

世界の冬のスポーツ競技“ソチオリンピック”が閉幕。
夏のスポーツと違って、白一色の中でスピード感溢れる競技はすばらしい。
アルペン競技、ジャンプ競技、パラレル大回転競技、モーグル、スピードスケート、スノーボード競技、ボブスレー等々速さを競うとともにその力強いフォームがまた魅力。
また、フイギュアスケートのなんと華麗な演技。
そしてカラフルな衣装が一層競技を引き立たせているようで観ている方もよりエキサイティングになってくる。
人間の体が訓練によってこれほどにスピードに耐え、また体型を流れに沿わせ変化させフォームを維持できるかという、まさに感動そのものがある。
銀盤のヒーロー、ヒロインのしなやかな滑りと回転、リズム感、その表情が観客を魅了させてくれる。
そのせいかその裏にあるメダル争いの厳しい戦いをひととき忘れさせてくれる。
だが、現実はまさに国と国との戦いの場でもある。
私の子供のころ“オリンピックは勝つことよりも参加することに意義がある”と教わったが今や、武器なき戦いの場となっている。
だからこそ国を挙げての応援が過激になっているのだろう。
この熾烈な戦いが数々のドラマを生み出しているのも事実。
絶対王者”と言われ金メダルが確実視されている選手がまさかの敗退。
オリンピックは魔物がいると言われるゆえんかも知れない。
選手はもちろんだが観衆までも悲喜こもごもの世界に引きずり込む。
スポーツの祭典は勝負の世界、当然勝者と敗者が生まれるのは致し方ないが、鍛えられた選手の一挙手一投足に目を奪われ、誰もが感嘆させられる。
やはり、オリンピックは人種を超えたスポーツ競技の祭典、極限にチャレンジする選手の魅力に感動をもらい喝采を送ったことと思う。