歴史観光都市大阪の再発見

先日、表記に題する講演会に参加。大阪の文化、歴史を知っていると思っているが案外認識が薄い気がする。かくいう私も長いこと大阪に在するも、ではと聞かれると咄嗟に答えづらい。
今回の講演では大阪再発見をいろいろ具体的に地区や街をとりあげての説明、解説があり、納得の内容だった。
演者は神戸夙川学院大学教授の河内 厚郎先生。
天満橋近くの「大阪市立住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館」と「梅田スカイビル」の奇跡。
今昔館は初めて聞いたミュージアムだったが今、結構人気のスポットのよう。
外人さんにも人気があり、着物姿でガイドしたところヒットしたとか。(展示等の雰囲気はネットで)梅田スカイビルはイギリスのタイムズ紙で「世界の20の建造物」と紹介されたため外国からの観光客で有名になりこれも観光スポットとなっていて外人に人気がある。訪れる人が増えているとのこと。
大阪城落城の冬の陣、夏の陣から400年。大阪城の観光客は年間120万人。
これをどこへ案内するか。NHKドラマの放送もあり真田幸村の人気もあっていかに盛り上げるか、これも狙い目となりそう。この近くに山本能楽堂がある。
ここでの「上方伝統芸能ナイト」も人気を得ている。能、狂言、落語、浄瑠璃、講談、またみなみのお座敷遊びなどなど、さわりを演じてファンを引き付ける試みも積極的に行っていてスポットとなっている。9月より再開。
平城京址の朱雀門を復元したように、難波宮大極殿を復元できれば一大名所になるが・・・。これも観光都市として大いに脚光を浴びる。
先月29日に夏の風物詩「船乗り込み」が行われたが、道頓堀のプール化の案が出ては台無し。これも盛り上げることが大阪の観光再発見になるはず。
また、空堀中崎町も今若者にとってはなやいだ街になってきている。
斬新な喫茶店やブティックなどまた設計オフィス等が進出してきている。
それと、新今宮界隈。外人客、バックパッカーが安い宿泊ができるのと、街が昔と違いきれいになってきている。それも人気のエリアで話題。
少し南になるが高野山開山1200年。伊勢神宮のように観光客誘致につなげられるか。南海電車もイメージチェンジして誘致に懸命。関西空港がさらに拡張して乗降客を海外から引き込めるかもポイントになる。狭山池も古い歴史があり灌漑池開拓してから1400年になる、その記念事業も計画されている。
こういう視点で見ると大阪はたくさんの観光名所があり、何とか活性化して再発見することで観光都市として大いに世界に打って出ることができるのでは。
聞いていてさすが大阪は歴史があり多くの名所があるが、整備されていないのと一部の名所だけをPRしているようで認識が少ないのかもしれない。
こういう機会がないと案外知らずに見過ごしているのがもったいない気がしたが、再発見の機会を持つことができた。
なかなかたのしい講演会であった。