いくつになっても年をとらない方法

ちょっと気になる表題の講演会に参加。
取引銀行の定例の講演会。演者は京都府立医科大学学長 吉川 敏一先生。
今回はさすがに盛況で満席。演題が今様の関心事のせいでしょう。
内容は結構見聞きしている事柄もあったが、楽しく聞かせてもらった。
先生の言われるロマンチックに若さを保つことが大切である。ロマンチックとはiPS細胞やES細胞といったような治療でなく、健康維持のための対症法のお話。
健康寿命延伸対策で必要なことは悪性新生物と動脈硬化性疾患の予防。
これらは異なる疾患群だが共通の基盤病態が存在する可能性がある。
肥満、糖尿病、脂質異常が関わっている。
特に糖尿病は万病のもとと言われているが、最近特に注意しなければいけないのが歯周病動脈硬化の患者から歯周病菌が見つかっている。
定期的に歯科医院へ行き、検査や歯の掃除をしておくことが重要で3〜4ヶ月毎ぐらいの間隔がいいそうです。
長寿ネズミ─ハダカデバネズミというらしいが寿命30年、ちなみにふつうのネズミは3年。
なぜか。空気中に含まれる酸素が少ない地中で生活できる。
酸素が少ないので酸化作用が少なくそれで長生きできるのではということ。
また、中年以降は食べる量を2割減がよい、基礎代謝量が10代後半の8割に。
カロリー制限をするとしないとでは疾患の発症が違い、しないと抑制される。
お酒で顔が赤くなる人は、がんリスクが高い。
よく言われる酒量は長寿遺伝子が活性化!?するらしい。
その適量は日本酒2合ぐらい、ワインならグラス3杯ぐらい。
食物の抗酸化力を活かすことがポイントで色素や香り、苦み、渋み、辛みの成分が敵をやっつける。色の濃い野菜を極力摂取すると良い。
フィトケミカル─人にとって有用な働きをもつ植物性食品成分の総称。
ポリフェノール、カロテノイドなどがその代表。
抗老化や生活習慣病予防に働く食物が持つ抗酸化成分です。
成長ホルモンは40代で10代後半の半分、運動しないと筋肉量が年に最大0.8
づつ減っていく。筋肉量が減ると寒いと感じるようになる。

良く運動する人はがん抑制物質が出ている。運動は大腸がんの発生リスクを下げる。運動はゆっくり、息を切らすようなことはかえって酸化を早める。
女性に関しては離婚している方が1.7歳老けて見え、相手に死に別れている場合、2歳若く見える。先生の感想からは、ずっと独身の人の方が若く見える、嫌いになった人とは離婚した方が若く見えるようです。
眠りにはゴールデンタイムがあり夜10時〜午前2時。
青い光は快眠の敵─パソコン、スマホ液晶テレビ等眠りを妨げる。
そしてストレスは万病のもと、わがままな人は長生きする。
いろいろ並べましたがすでに実践されている方もおられると思いますが、それにしても健康志向は国民の総関心事。
これほど情報が溢れている国はないのでは。
たのしく、元気に動き回れるよう皆さんご自愛を。