落語独演会

先日、知人にお誘いを受け兵庫県立芸術文化センター笑福亭三喬独演会にご一緒させてもらった。
ひさしぶりの落語会。落語は昔から好きで古典落語が特に関心があり少し凝った期間があった。
好きな噺家には桂三木助桂文楽古今亭志ん生柳家小さん三遊亭圓生笑福亭松鶴などカセットを買って、いくつか覚えたこともあった。
また若い頃に昔の角座では50円落語の催しがあり、勤めが終わるや会社を飛び出しよく向かった。また午後8時近くになると木戸銭をタダにしてくれるというおまけがあっておもしろかった。
その頃は今に比べてそれほど遊ぶ場所もなかったせいもあり客席はほぼ満席に近い状態だったと記憶している。
今回は県立の有名な劇場での公演。立派な会場で三つあるホールの一つ、中ホールでの独演会。客席は800席。
日曜の2時からの開演だが30分以上も前から長蛇の列、チケット販売窓口に完売の札。こんなに人気があるとは思っていなかったのでびっくり、その上来場者のほとんどが高齢者で若いファンはいないのかなと思った。
当日の噺家はあまり詳しく知らなかったが、先代六代目笑福亭松鶴の大ファンだったのでそのお弟子さんということで関心があった。
その門下の松喬さんのお弟子さんで、この師匠が2年前に亡くなられたがまじめな語り口で人柄がでてくるような噺家だったように思う。
松喬師匠のお弟子さんとは思えないようななかなか歯切れ良い語り口で、古典を演じられるのはやはりうまい噺家だなと思った。
独演会の応援に話題の東京落語家柳亭市馬、一門の笑福亭福笑さんらが出演。
なんと賑やかな舞台となった。終始笑い通しで楽しませてもらった。
やはりライブは活気があり、噺家の息遣いが伝わってくる臨場感がなんともいえない魅力がある。
また、機会を持ちたいと思っている。