ムクドリの大群が!

今年の5月に事務所を移転し、ようやく環境に馴染んできたところだったが、
思わぬ出来事が起きている。
以前の場所とわずかしか離れていないのに樹木が多く、自然を感じられる静かな位置なのにこの夏には通勤時にせみしぐれの洗礼を受け、驚いた。
酷暑も過ぎ秋らしい日々が続いていてさわやかさが心地よく感じていたのに
こんどは夕方6時前後ににわかにそうぞうしくなり、何事かと思って事務所の窓を開け、外を見ると斜め向かいの樹林にすごい数の鳥が集まってきている。
その鳴き声がなんともはや、やかましいことこの上ない。
ねぐらを確保するための陣取り合戦の様相、それにしても凄まじい。
その時間は日没までのわずかな時間とはいえすごいかしましさ。
今、問題となっている都市に住みついたムクドリで、昔は益鳥と言われていたのに今や公害をもたらす害鳥となっている。
田園で生息していた時代には10羽ぐらいの集団で年間100万匹ほどの虫を取っていたとか。農家にとって大切な鳥だったらしい。
いま、里山や森林には鷹やトンビなどが個体を増やしてきたため天敵から逃げだしていつの間にか都会で住みつくようになったとか。
そのためあちらこちらの市町村から結構公害(糞害等)視されている。
ついこの間なにやら空を見上げている人がいるので何かと思って見ると、なんと黒い大きな輪が左右、上下に動き回っている。
正体はこのムクドリ。ねぐらめざしての大輪舞だった。
こんな都心でしかも間近に見られるとは信じられないことだが、それほど生態系は大きく変化しているようで、次にはどんな自然に出会えるのかちょっと興味が湧く。
そういえば向かいのグランフロントの庭園の池の一つにアメンボウがけっこう泳いでいるし、ゲンゴロウも見かけたが・・・。