浄瑠璃寺・岩船寺へ

すばらしい春爛漫の天候につられ京都は木津へ出かけた。
行楽地はこの時期はどこへ行っても満員だろうと思いつつJR大和路快速で一路奈良駅へ。
思ったより人出も少なく気ままな歩きができそうでホッとした。
浄瑠璃寺往きのバスに乗り20分ほどで浄瑠璃寺口停留所下車。
目的地まで野辺を歩いて約3キロの道のり。
誰も下車しないのでアレっと思ったがそのはず終点が浄瑠璃寺

日差しは初夏のようでコートはお荷物になった。
緩やかな坂道を急きもせず、ゆったりと風景を楽しみながらの漫歩。
明るい日中とはいえ一人も歩いていないとちょっと不安になる。
一本道のはずなので間違いないと思いつつ歩を進める。
道半ばですでに汗が噴き出す。半袖で十分な陽気。
ようやく門前に到着。人気も少なく静かな佇まいが心地よい。
山門を入ると前面に池泉が開ける。


本堂へ入るとひんやりして汗ばむ体に一息つかせてくれる。
別名九体寺と言われているが堂内には立派な九体の阿弥陀如来が鎮座している。
いずれも国宝で実に厳かな雰囲気を醸している。
思わず頭を垂れ礼拝。真ん中の中尊像は他の仏像より大きく威厳を感じる。
しばし、本堂で仏像を拝観し、ゆったりした気持ちにさせられた。
この後岩船寺まで石仏を鑑賞し楽しみながら散策するのが良いのだがこの暑さではまた3キロ足らずは無理かもしれないのでコミュニティーバスを利用することとした。
岩船寺までバスだと早いこと、10分足らずで到着。
ここも人気があまりなく静けさがうれしい。


お昼時だったが茶店には先客に二組のご夫婦がいるだけでのんびりと昼食。
本堂を拝観。若い時に来た記憶があるがほとんど覚えていない。
ここも重要文化財阿弥陀如来が四天王を4体従え鎮座している。
同じ如来でも表情がまるで違うがいずれも穏やかな表情だ。
二人連れの女性が拝観しているだけで深としている。
観光客が多いこの時期にこれほどゆったりと気ままに堂内を見ることができたのはラッキーとしか言いようがない。
今回も周りに気を遣わず自由に時間を持てたことに感謝、のひと時でした。