京都伏見の「ひのやくし法界寺」へ

嵐山以来ひさしぶりの京都、6月に入って暑さが気になったが天気も上々で
醍醐方面へ出かけることにした。
まずJR京都駅へ、現地までJR奈良線か地下鉄かと考えたが結局地下鉄を選択。
烏丸線烏丸御池で乗り換え、東西線石田駅へ。
結構時間がかかった。京都・烏丸間は混雑していたが東西線三条京阪を過ぎると車内は閑散として、石田駅では数人の乗客のみ。
ここから法界寺まで徒歩で15分くらいの道のり、車道沿いの上り坂をぶらぶらと向かった。日差しがきつく暑さで汗が噴き出す。
案内表示通り右折する辻の角に親鸞上人生誕地の碑が立っていて上人ゆかりのお寺と言われている。

住宅地の一角に古い土塀が見えいかにも歴史を感じさせる。
お寺の名前は「ひのやくし 法界寺」

門前の石柱「ひのやくし」が由緒のあるお寺だと語りかけているようだ。
拝観の目的は国宝 阿弥陀如来坐像とそれを囲む壁画そして薬師如来
境内窓口で案内を乞うが全く人気なし。
隣の入り口から声をかけ、しばらくして住職が現れた。
拝観はわたし一人、阿弥陀堂へ住職に案内され説明を受ける。

阿弥陀堂はひんやりとして、汗がゆっくりと引いてゆく。
阿弥陀さんは実に見事な姿で像高2.8mの丈六仏。重要文化財の壁画は天井面が暗くよく見えない。西日が当たると見えるのですが、とはご住職。
このお堂の柱絵が素晴らしいとの説明だったが、四本ともほとんど剥落していて極彩色で知られているそうだが、現状はぼんやり分かる程度で残念だった。
つづいて重要文化財の薬師堂を拝観、と言っても中は非公開で見ることはできず、楽しみにしていた重文、秘仏薬師如来像も見ることができなかった。

5月8日まで公開していたらしいが、遅かりしで残念だった。
しかし、ひとりとしていない静寂の境内でゆったり時間を過ごすのは初めてのことだったがすこぶる快適だった。
この後、歩いて40分ほどの醍醐寺へ向かう。
醍醐寺弘法大師とも縁があるお寺であり、豊臣秀吉の醍醐の花見で有名なお寺でもある。
平成6年(1994)にユネスコの「世界文化遺産」に登録されている。
醍醐寺は次回に。